アイデアマンユニオンは、1984年に設立いたしました。サラリーマン時代は大手就職情報誌に籍を置き、主に関西地域の大手中小企業問わず、求人広報や採用戦略を提案して参りました。
当時の就職情報産業はというと、大金をかければそれなりの反応が現れるという、まことにわかりやすい、極論するならば大手企業を担当攻略すれば、それだけで目標達成できる、至って楽な時代ではありました。
しかし入社3年目に、資本金100万円、従業員数7名のOK衣料という零細企業から求人の相談を受けたことが、人生を少し変えたのです。
当時その会社は、毎年数十万円を支払いながら、反応ゼロが続いていたように思います。
私自身「つまらない会社の担当になってしまった」と、思ったのです。
しかし、会社のK社長と面談して、新卒者採用にかける熱意が、それまでの求人広告には反映されていないと言うことがわかったのです。実際熱い思いを学生にぶっつけても、それだけで採用が成功するわけでもなく、むしろ福利厚生や待遇が良くなければ新卒者は早々と転職してしまいます。
当初私は勢いと気合いでなんとか採用しようと考えたのですが、ふと自分だったらこの会社に就職しようと思うだろうかと考えるようになりました。
私はこの会社に就職したいと思えるような情報があるのか、私自身の就職先選びとは、どんな基準だったのか。
当たり前のことを考え直すと、会社のデメリットも見えはするものの、メリットもいくつか発見できたのです。でもメリットはデメリットに比べて、遙かに大きく現実的な問題でした。逆に言うならば、メリットは可能性領域にしかなかったのです。
でも小さなその会社の社員は、それぞれが一所懸命に働いておられました。
この会社の社員は、なぜ一所懸命なのか。
なぜ、明日があるかどうかわからない会社でこれほど熱心に働くのか。
そのあたりを取材し、拡げていくと仕事の面白さや汗が導き出す未来がおぼろげながら見えてきたのです。
そして私は一介の営業マンでしたが、自分なりに拾い集めた、OK衣料の熱意を伝えようと記事を書きました。今考えれば冷や汗ものですが、それでも翌年3名の新卒が7名の会社の社員になりました。

自慢話っぽくなりましたが、真剣に訴えれば必ず反応してくれる人は現れる。これは求人広告であっても販促広告であっても同じことです。とはいえ、ターゲットを見定めすぎると、反応そのものが少なくなりますし、アバウトに考えると所期の成果に結びつかない表面的な反応が増加します。
また、投資費用によって、広報の母集団数も違ってきます。
要はターゲットを明確にして、なおかつどれくらいの反応数を期待するかと言うことを、きちんと整理した上で、広告表現を考えるべきなのです。

幸いにして、当社設立後様々な出来事が会社を襲いましたが、公告や提案企画に対して、所期の効果反応がないというおしかりを受けたことは、ほとんどありません。
これは媒体や、顧客が何を求めるか(売り上げが、採用か、退職阻止か、あるいは運動への共感かなどなど)によって様々な工夫が必要です。
アイデアマンユニオンという名前は、それら顧客の様々な課題について、真剣に考え、その上で解決のアイデアを提供しようと、1984年に定めたものです。
社会は多様化し、様々な価値観を持った人々が生活する時代になっています。昔に比べると情報速度はどんどん加速され、さらにはその情報量も増大の傾向にあるため、人々は情報過多で食傷気味になっています。その上ICTの普及は一方ではあらゆる情報にフェイクが混ざるようになっています。
そんな時代にあって、正しい情報を伝えようとするには、提供する側と提供方法を考える側の良心が求められますし、それでも真実を伝えたいという情熱が必要です。
私たちは、メッセージは善でなければならないと考えます。

どんなちっぽけな情報であっても、受け手にとって役に立つ。知って良かった。行動のために役立ったと言われなければ、我々の存在意義はないと考えます。
浮ついたものは作りません。
嘘はつきません。
それがアイデアマンユニオンの、30年以上にわたる鉄則です。